日経サイエンス  2018年3月号

野生生物を虐げる不法ペット貿易

R. コニフ(サイエンスライター)

自然界から生物が姿を消している原因は何か? 人間による開発や気候変動によって生息地が失われているのが最大の要因だと考えられてきた。だがそれだけではない。近年はサルやインコ,カメ,ヘビなど珍しいエキゾチック動物の売買が個体数減少の大きな要因となっている。ワシントン条約に明らかに違反する不法取引が横行しており,そうした野生動物に対する需要の多くは欧米の収集家から来ている。

 

 

再録:別冊日経サイエンス226「動物のサイエンス 行動,進化,共存への模索」

 

著者

Richard Conniff

サイエンスライター。多くの雑誌に執筆しているほか,New York Times紙の非常勤オピニオンライターを務めている。著書に「House of Lost Worlds」(エール大学出版局,2016年),『新種発見に挑んだ冒険者たち』(邦訳は青土社,2012年)など。

原題名

Loved to Death(SCIENTIFIC AMERICAN October 2017)

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デファウネーションワシントン条約