日経サイエンス  2018年3月号

特集:生命の起源

生命の陸上起源説

M. J. ヴァン・クラネンドンク(豪ニューサウスウェールズ大学) D. W. ディーマー(カリフォルニア大学サンタクルーズ校) T. ジョキッチ(豪ニューサウスウェールズ大学)

地球生命の誕生には,複雑な分子を作り出すためのエネルギーと分子を結合する手段が必要だった。 陸上の火山性の水溜まりと温泉には,生命に必要な材料と,相互作用と自然選択を促す乾湿サイクルがある。地球生命はそうした環境で誕生した可能性がある。この陸上火山起源説に従うのか海底熱水孔起源説に従うのかによって,太陽系内における生命探査の候補天体が異なってくる。

 

 
再録:別冊日経サイエンス235「進化と絶滅 生命はいか誕生し多様化したか」

著者

Martin J. Van Kranendonk / David W. Deamer / Tara Djokic

原題名

Life Springs(SCIENTIFIC AMERICAN August 2017)

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