日経サイエンス  2018年2月号

特集:AIの新潮流

子どもの脳に学ぶAI

A. ゴプニック(カリフォルニア大学バークレー校)

人工知能(AI)の専門家は世の中の様々なことを機械に教える方法を開発するために,未就学児の推論能力について研究している。2つの競合する機械学習法によって,学問分野としてのAIが一変し始めた。1つはディープラーニング(深層学習)など生のデータをもとにボトムアップ方式で学ぶ方法,もう1つは既有の知識から推測する「ベイズ推定」というトップダウン方式のアプローチで,どちらも子供が自然に行っていることを不完全ながらまねるものだ。
 

 
再録:別冊日経サイエンス239「人工知能 機械学習はどこまで進化するのか」

著者

Alison Gopnik

カリフォルニア大学バークレー校の心理学教授で哲学の教授を兼任。幼児がどのように世界を知るかを研究テーマとしている。

原題名

Making AI More Human(SCIENTIFIC AMERICAN June 2017)

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