
摂取したよりも多くのカロリーを燃やせば体重を減らせるのだが,懸命に運動しても期待したほどの減量効果は得られない。なぜだろう? その理由がわかってきた。食べる量だけでなく,タンパク質や食物繊維など食物の組成が実際の摂取カロリーを左右しているのが一因だ。どれだけ運動するかよりも,何を食べるかのほうが肥満防止には重要らしい。肥満防止策が変わってきそうだ。
著者
Susan B. Roberts / Sai Krupa Das
ロバーツはタフツ大学にあるジーン・メイヤーUSDA加齢人間栄養研究センターのエネルギー代謝研究所の主幹研究員で所長。同大学栄養科学・政策大学院で栄養学の教授,同大学医学部で精神学の教授と小児科学の職員も務めている。ダスは同大学の加齢人間栄養研究センター・エネルギー代謝研究所の研究者。栄養科学・政策大学院の教員でもある。
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著者のロバーツによる減量プログラムのウェブサイト www.theidiet.com
「運動のパラドックス なぜやせられないのか」,H. ポンツァー,日経サイエンス2017年4月号。
原題名
The Messy Truth about Weight Loss(SCIENTIFIC AMERICAN June 2017)
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グリコーゲン/二重標識水法/アトウォーター係数/基礎代謝/グリセミック指数