
北米のトランスジェンダーとジェンダー不適合の子ども合わせて300人以上を20年間追跡する調査研究「トランス・ユース・プロジェクト」が進んでいる。彼らの性同一性がどのように発達するのかを知るのが目的だ。これまでの結果によると,トランスジェンダーの子はそうではない子と同じく,ごく幼いときから自分のジェンダーを明確にしっかりと認識している。また,異性に関連づけられているおもちゃや服を単に好む子どもたちとは,性同一性の発達の軌跡が異なる。
著者
Kristina R. Olson
ワシントン大学(シアトル)の心理学の准教授。全米科学財団(NSF)が支援するトランス・ユース・プロジェクトの責任者を務めている。
原題名
When Sex and Gender Collide(SCIENTIFIC AMERICAN September 2017)