
米国では来る8月21日(日本時間22日),西海岸のオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州に至る細い帯状の範囲で皆既日食が見られる。皆既帯が米国を横断する日食は1918年以来で,大いに盛り上がりそうだ。だが,日食はただの天体ショーではない。通常では決して望めない条件下で太陽を調べることができるため,太陽磁場がどのようにコロナを形作っているのか,なぜコロナは太陽表面よりも高温なのかなど,長年の謎に迫る観測が計画されている。そうした観測の具体的中身を専門家が紹介する。
著者
Jay M. Pasachoff
ウィリアムズ大学の天文学者で,国際天文学連合(IAU)日食ワーキンググループの代表を務めている。彼の研究はナショナルジオグラフィック協会および全米科学財団(NSF)の資金援助を得ている。
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「太陽のパラドックス コロナは表面よりなぜ熱い」,B. N. ドゥイベディ/K. J. H. フィリップス,2001年9月号。
原題名
The Great Solar Eclipse of 2017(SCIENTIFIC AMERICAN August 2017)
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