日経サイエンス  2017年7月号

アニマルCSI 動物虐待を科学捜査

J. バード(フロリダ大学) N. ウィットリング(アメリカ動物虐待防止協会)

暴行事件に巻き込まれたり,賭博目的の闘犬が横行したり,米国では動物虐待犯罪が問題になっている。だが法獣医学の専門家のおかげで現場と被害動物の状態が適切に調べられるようになり,事件を訴追する助けになってきた。そうした犯行現場捜査(CSI)に求められる独特の技法やノウハウを紹介する。動物を虐待する人は人間も虐待することが多く,その摘発は人に対する暴力事犯を未然に防ぐのに役立つという。

 

 

再録:別冊日経サイエンス226「動物のサイエンス 行動,進化,共存への模索」

 

著者

Jason Byrd / Natasha Whitling

バードはフロリダ大学でウィリアム・R・メープルズ法医学センターの副所長とASPCA法獣医学プログラムの教育担当ディレクターを務めている。ウィットリングはアメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)の広報担当主幹。

法医学の起源に関して解説したポッドキャスト
CSI: 19th-Century France and the Birth of Forensic Science (英語)

原題名

Animal CSI(SCIENTIFIC AMERICAN January 2017)

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