日経サイエンス  2017年6月号

新生児ゲノム検査の期待と不安

B. ロックマン(サイエンスライター)

遺伝子解析技術が進歩し,新生児が抱える疾患を全ゲノム配列を調べて特定する検査が技術的に可能になった。近く経済的にも利用可能なものになるだろう。問題をいち早く特定して対処できる利点があるが,不確実性を伴う検査結果を知らされても親は不安を抱くだけかもしれない。新生児ゲノム検査は医師と両親が子供のケアを改善するのに本当に役立つのか? 米国ではそれを見極める調査研究が始まった。

著者

Bonnie Rochman

科学,健康,子育てをカバーするジャーナリスト。Time誌の元コラムニストで,New York Times Magazine誌やWall Street Journal紙などにも執筆してきた。

原題名

Should Babies Be Sequenced?(SCIENTIFIC AMERICAN March 2017)

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