日経サイエンス  2017年5月号

nippon天文遺産 第6回

20cm屈折望遠鏡と第一赤道儀室

中島林彦(編集部) 協力:渡部潤一 中桐正夫 末松芳法(ともに国立天文台)

 国立天文台の三鷹キャンパスは年末年始を除く毎日,一般公開されているが,狙い目はよく晴れた週末。かつて天文台で毎日のように行われていた太陽観測を彷彿とさせる光景を目にすることができる。100年近く前からある大きな望遠鏡を用いて,白いパネルに太陽表面を拡大投影して黒点を観察する。太陽研究のいわば原風景で,戦前の昭和13年(1938年)から平成10年(1998年)まで,天文台の歴代の職員の手による膨大な枚数の太陽黒点のスケッチが残っている。




再録:別冊日経サイエンス245「天文遺産 宇宙を拓いた日本の天文学者たち」

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