
国立天文台の三鷹キャンパスには大正から昭和の初め頃にかけて,東京帝国大学東京天文台の時代に建設された観測施設がいくつも残っている。中でもシンボル的な存在が昭和4年(1929年)に完成した大赤道儀室と呼ばれる大きな天文ドームで,現在は天文台歴史館として公開されている。このドームに設置されているのがドイツのカール・ツァイス社製の口径65cm屈折望遠鏡で,鏡筒の全長は10mを超える。当時の天文学者が長らく待ち望んでいた東洋一の大望遠鏡だった。
日経サイエンス 2017年3月号
国立天文台の三鷹キャンパスには大正から昭和の初め頃にかけて,東京帝国大学東京天文台の時代に建設された観測施設がいくつも残っている。中でもシンボル的な存在が昭和4年(1929年)に完成した大赤道儀室と呼ばれる大きな天文ドームで,現在は天文台歴史館として公開されている。このドームに設置されているのがドイツのカール・ツァイス社製の口径65cm屈折望遠鏡で,鏡筒の全長は10mを超える。当時の天文学者が長らく待ち望んでいた東洋一の大望遠鏡だった。