日経サイエンス  2017年3月号

海底顕微鏡が明かす世界

J. フィッシュマン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

海底は顕微鏡とは相性最悪の場所だ。真っ暗な水中で常に流れが変化し,通常のレンズでは小さな物体をとらえてもぼんやりしたシミの動きにしか見えない。だが,新装置が登場した。高輝度LEDを照明に使い,フレキシブルポリマー製のレンズの焦点を電気的に調整する仕組みだ。実際の眼のレンズと同様,素早く変形して小さな物体に焦点を合わせ続ける。この海底顕微鏡がサンゴの驚きの生態をとらえた。




再録:別冊日経サイエンス261『生命輝く海 ダイナミックな生物の世界』

原題名

Eyes in the Deep(SCIENTIFIC AMERICAN December 2016)

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