日経サイエンス  2017年1月号

特集:人新世を考える

人間性の黄金律

H. ロズナー(サイエンスライター)

「人工知能が人知を超える」「脳の神経接続をロボットにアップロードすることで一種の“不死”を達成できるようになる」──と確信する科学者もいれば,それは不可能と考える科学者もいる。いずれにせよ,そうした究極の事態が人類をどのように変えるかについて哲学者たちが議論を始めている。シンギュラリティ(技術的特異点)が訪れないとしても,人間の能力増強や改善によって同種の問題が浮上するだろう。

 
 
再録:別冊日経サイエンス231「アントロポセン──人類の未来」

著者

Hillary Rosner

コロラド州を拠点に活動しているフリーランスのサイエンスライター。National Geographic誌やNew York Times紙,Wired誌などに執筆してきた。2010 年と2013年に「カブリ科学ジャーナリズム賞」を受賞。

原題名

All Too Human(SCIENTIFIC AMERICAN September 2016)

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