日経サイエンス  2016年12月号

特集:人新世を考える

新人口爆発と超高齢化

M. ヴィステンドール(Science 誌)

 世界の人口増加は鈍化しつつも続いており,2050年の世界人口は97億人に達しそうだ。だが,重要なのは総数よりも国別・地域別の動向だ。日本を含め一部の富裕国は高齢化と人口減が進む一方,発展途上国では人口がさらに増えて総じて若齢化するだろう。こうした前例のない変化のなかで,国際社会は人々の健康と幸福を守る策を求められる。

 

 
再録:別冊日経サイエンス231「アントロポセン──人類の未来」

著者

Mara Hvistendahl

Science 誌の寄稿編集者で『女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』(邦訳は講談社,2012年)の著者。現在,経済・サイバースパイ活動の増加と技術機密をめぐる世界的な争いに関する本を執筆している。

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60億人のアフリカ 人口問題の処方箋」,R. エンゲルマン 2016年7月号。

原題名

A Tale of Two Worlds(SCIENTIFIC AMERICAN September 2016)

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