
ノーベル生理学・医学賞は「オートファジーのメカニズムの発見」で大隅良典博士に贈られる。同賞は最大3人の受賞枠があるが今回は単独受賞だ。オートファジーは細胞内で起きている物質のリサイクル機構。1980年代後半から酵母を使った研究を始め,やがて若い研究者たちが加わって裾野が広がり,世界に注目される分野に発展した。受賞発表直後,博士は日本が中心となって引っ張ってきた研究の歴史を振り返り,改めて基礎研究の重要性を強調した。専門家による解説記事も再録。
生理学・医学賞
永田好生
顕微鏡下に見えた驚異の世界 日本経済新聞科学技術部
細胞を支える掃除役 オートファジー(再録) V. デレティック/D. J. クリオンスキー
物理学賞
物質の「トポロジカル相」を発見 編集部
化学賞
分子マシンを設計・合成 編集部