日経サイエンス  2016年12月号

詳報:ノーベル賞

「オートファジー」解明でノーベル生理学・医学賞! 大隅良典博士

 ノーベル生理学・医学賞は「オートファジーのメカニズムの発見」で大隅良典博士に贈られる。同賞は最大3人の受賞枠があるが今回は単独受賞だ。オートファジーは細胞内で起きている物質のリサイクル機構。1980年代後半から酵母を使った研究を始め,やがて若い研究者たちが加わって裾野が広がり,世界に注目される分野に発展した。受賞発表直後,博士は日本が中心となって引っ張ってきた研究の歴史を振り返り,改めて基礎研究の重要性を強調した。専門家による解説記事も再録。

 

 

生理学・医学賞

細胞内の“ゴミ捨て場”に隠されていたリサイクル機構

永田好生

顕微鏡下に見えた驚異の世界  日本経済新聞科学技術部

細胞を支える掃除役 オートファジー(再録)  V. デレティック/D. J. クリオンスキー

 

物理学賞

物質の「トポロジカル相」を発見  編集部

 

化学賞

分子マシンを設計・合成  編集部

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