
サハラ砂漠以南のアフリカは土地が非常にやせている。肥料を施しても追いつかず,むしろ状態が悪化する場合もある。そこで注目されているのが「ペレニエーション」という農法だ。樹木やマメ科植物などの多年生植物を作物と一緒に植えると,作物を育てながら土壌の地力を再建するとともに害虫を抑えられる。アフリカの多くの農家で好成績を収めており,土地のやせた熱帯・亜熱帯の他地域にも生かせるだろう。
著者
John P. Reganold / Jerry D. Glover
レガノルドはワシントン州立大学の土壌科学と農業生態学の教授。SCIENTIFIC AMERICANの編集顧問も務めている。グラバーは米国際開発庁の持続可能農業システム上席顧問。この記事で述べられている見解は必ずしも国際開発庁の見解ではない。
【関連記事】
「土壌を守る不耕起農法」,D. R. ハギンズ/J. P. レガノルド,日経サイエンス2008年11月号。
原題名
A Cure for Africa’s Soil(SCIENTIFIC AMERICAN May 2016)
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