日経サイエンス  2016年9月号

最速ランナーの秘密

D. F. マロン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

お待ちかねリオデジャネイロ・オリンピックの開幕が迫った。男子100mで日本選手は初めて10秒を切るか? ウサイン・ボルトらトップ選手から世界新記録は出るのか? 興味は尽きないが,そもそも短距離走で好記録を出すためのカギはどこにあるのだろう。これまでは空中で下肢の位置を素早く変えて次のステップをなるべく早く踏み出すことだとされてきた。だが,米国のスポーツ科学者による最新の発見は,足で地面を蹴る力の強さのほうが重要であることを示している。この力を生み出している要因と,どうすればそれを強化できるかが,バイオメカニクス研究から明らかになった。米国のトップスプリンターの訓練にも取り入れられている。

 

 

【関連動画】How Elite Sprinters Run So Fast
ウェイアンドの研究室における実験風景のビデオ

 

 

再録:別冊日経サイエンス225「人体の不思議」

原題名

The Secret to Speed(SCIENTIFIC AMERICAN August 2016)

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