日経サイエンス  2016年7月号

緊急特集:熊本地震

「近づく南海トラフ地震 直下型の続発に警戒」

語り:尾池和夫(元京都大学総長) 聞き手:久保田啓介(日本経済新聞)

熊本地震について「時期はともかく発生は予見できた」とみる地震学者は多い。「南海トラフ地震が近づくにつれ,西日本で内陸直下地震が増える」と警鐘を鳴らしていた尾池和夫・元京都大学総長(京都造形芸術大学学長)もその1人だ。尾池氏に熊本地震と南海トラフ地震との関連や今後警戒すべき地震,備えをどう強めるべきかを聞いた。

著者

語り:尾池和夫 / 聞き手:久保田啓介

尾池は元京都大学総長。1940年東京で生まれ高知で育つ。63年京都大学卒業後,同大学防災研究所助教授などを経て88年同大学教授,2003年~08年同大学総長,09年~13年国際高等研究所長,同年から京都造形芸術大学学長。専門は地震学で,日本地震学会,日本活断層学会,地震予知連絡会などの要職を務めた。久保田は日本経済新聞編集委員兼論説委員。

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