
東日本大震災に続き,熊本を中心に九州中部で大きな地震被害が出たが,同じような被害地震の発生パターンが平安時代前期にもあった。古文書に残された地震の記録は,今後の地震活動の推移を考える手がかりになる。西日本を複数ブロックに分割,地表の動きをそれらブロックの動きで表すモデルと,古文書の地震記録を結びつけると,広域的な地震活動を大きな時間スケールで理解するのに役立つ可能性がある。
再録:別冊日経サイエンス217 「大地震と大噴火 日本列島の地下を探る」
著者
中島林彦 / 協力:西村卓也
中島は日経サイエンス編集長。西村は京都大学防災研究所地震予知研究センターの准教授。GNSSなどの測地学的手法による観測データを用いて,日本列島の地下で生じる地震などの断層運動やマグマの移動による火山現象などを探っている。
サイト内の関連記事を読む
キーワードをGoogleで検索する
熊本地震/日本三代実録/続日本紀/ブロック断層モデル/南海トラフ地震/前弧スリバー/仁和地震/慶長地震/宝永地震/安政東海地震/安政東南海地震/貞観地震