
米大学グループなどによる重力波の初観測の意義について,自然科学研究機構の佐藤勝彦機構長に聞いた。佐藤氏は今回の重力波の観測データが一般相対性理論に基づく予測と見事に一致していることに驚いたと語り,今後,重力波観測が天文学の中核となると予想した。また自身が提唱した宇宙のインフレーションに伴う「原始重力波」が近い将来観測されることへの期待を表明した。
著者
語り:佐藤勝彦
1945年香川県生まれ。73年京都大学大学院博士課程修了。京都大学助手を経て1979年デンマークのニールス・ボーア研究所客員教授。1982年東京大学助教授,90年教授。95年同大学に初期宇宙研究センター(ビッグバン宇宙国際研究センターの前身)を設立,センター長を兼務。2010年から自然科学研究機構長。
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