日経サイエンス  2016年4月号

特集:惑星研究最前線

編集部

冥王星も一員であるカイパーベルト天体と呼ばれる小天体群の中には偶然の一致とは考えられないほど似た特徴の軌道を持つものが存在する。それら天体の軌道は未知の「惑星X」の重力の影響を受けて調整された可能性があり,熱心な探索が続いている。2016年1月,米カリフォルニア工科大学のグループは冥王星に代わる真の「第9惑星」が存在すると発表したが,これもそうした研究の1つだ。太陽以外の星を周回する「系外惑星」の研究も新たな展開を見せている。土星をはるかにしのぐ巨大リングを持つ系外惑星が見つかり,そのリングの間隙の中に火星サイズの衛星が存在するらしいこともわかった。系外惑星は天文学の最もホットなテーマの1つ。現在の研究の隆盛は約20年前,天文学者も驚くような姿の系外惑星第1号が発見されたことに端を発する。発見までの歩みを発見者当人が語った。
 
 

太陽系にもスーパーアース? 惑星Xを探せ  M. D. レモニック
系外衛星を発見? 第2の土星リング  M. ケンワージー
マイヨール博士が語る 系外惑星発見物語  語り: M. マイヨール

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