
現在,世界で3台の超大型光学望遠鏡の建設が進んでいる。米カーネギー研究所を中心とする巨大マゼラン望遠鏡GMT,カリフォルニア工科大学やカリフォルニア大学,日本の国立天文台などによる30m望遠鏡TMT,欧州南天天文台(ESO)が進める欧州超大型望遠鏡E-ELTだ。各望遠鏡は約30mの主鏡を誇り,宇宙を非常に詳しく調べることができるようになる。そんな力を持ちながら,どの計画も資金問題を抱えている。その主な理由の1つは,米国の光学天文学界の2つの陣営間の対立関係にある。確執は20世紀初頭に始まり,人間関係や連絡不足,技術の競合などが相まって現在に至るまで続いている。
【スライドショー】Telescopes Have Grown from Huge to Humongous
光学望遠鏡の巨大化の歩み
著者
Kate Worth
ボストン公共放送局(WGBH)制作のテレビ番組「フロントライン」の記者。政治と科学及び両者間の深い結びつきについて関心を持っている。
原題名
Telescope Wars(SCIENTIFIC AMERICAN December 2015)
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