
米国の新しい学習指導要領「次世代科学スタンダード(NGSS)」は知識詰め込み型の教育アプローチを正すことを目指している。初等中等教育の科学分野の期待達成内容を改訂し,生徒を引き込んで興味をかき立てることに加え,科学に関する事実を覚えるのではなく科学を実行することによって科学を学べるようにする。2013年に完成し,これまでに米国の生徒の約半数がこの原則に沿った科学教育を受けている。
著者
Michael Wysession
ワシントン大学(セントルイス)の地震学の教授。全米研究評議会(NRC)による「K-12科学教育のためのフレームワーク」報告書の作成にあたって地球・宇宙科学チームのリーダーを務めたほか,次世代科学スタンダードの執筆に加わった。小中高校向けの複数の教科書を共著している。
原題名
Kids Are Scientists, Too(SCIENTIFIC AMERICAN August 2015)