日経サイエンス  2016年2月号

国際X線天文台ASTRO-H 宇宙へ

中島林彦(編集部) 協力:高橋忠幸(宇宙航空研究開発機構)

世界の天文学者が長らく待ち望んでいた日本のX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げが間近に迫った。総重量2.7トン,打ち上げ時の衛星の全長は約8m,軌道上での観測時の全長は約14mと日本の天文衛星としては最大規模。銀河団の進化や巨大ブラックホールが銀河・銀河団に与える影響の研究,ブラックホールによる一般相対性理論の検証などが大きく進展しそうだ。X線天文学は新たな時代を迎えることになる。

著者

中島林彦 / 協力:高橋忠幸

中島は日経サイエンス編集長。高橋は宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所教授。ASTRO-Hのプロジェクトマネージャを務める。

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