日経サイエンス  2016年1月号

森を動かせ 遺伝子流動アシスト

H. ロズナー(サイエンスライター)

森林はその地の環境条件に適応することで存続してきたが,いまやその適応能力を超える速さで地球全体の気候が変化している。温暖化による森林の死を防ぐため,水利用や高温耐性に関する遺伝子を持つ樹木を,そうしたDNAを必要としている別の木の近くに移植して,交配できるようにする試みが始まった。「遺伝子流動アシスト」と呼ばれる取り組みだ。カナダで進んでいる実験的試みをリポートする。

 

 
 

【関連記事】How to Move a Forest of Genes

 
 再録:別冊日経サイエンス214「人類危機 未来への扉を求めて」

著者

Hillary Rosner

コロラド州を拠点とするフリーランスのライター。National Geographic誌やNew York Times紙,Wired誌などに記事を執筆してきた。

原題名

Forests on the March(SCIENTIFIC AMERICAN August 2015)

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