
「神はサイコロを振らない」というアインシュタインの有名な主張は量子力学に対する強烈な反駁とされてきたが,発言の記録を詳しく調べると,それは誤解であることがわかる。彼は量子力学の非決定性を拒否したのではなく,より深いレベルに基本となる決定論があると信じて,それを追究した。その思索をたどりながら決定論と非決定論が共存する「実在の階層」を考える。
再録:別冊日経サイエンス247「アインシュタイン 巨人の足跡と未解決問題」
再録:別冊日経サイエンス215 「重力波・ブラックホール 一般相対論のいま」
原題名
Is the Cosmos Random?(SCIENTIFIC AMERICAN September 2015)
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非決定論/シュレーディンガー方程式/波動関数/コペンハーゲン解釈/統計力学/自由意思/多世界解釈