
アインシュタインの不朽の貢献の1つは思考実験を活用したことだ。落下するエレベーターについての洞察が一般相対論につながった。現在の理論物理学における最重要問題のいくつかにはブラックホールに関する思考実験が必要だ。だが問題もある。こうした思考実験は実際の実験から大きくかけ離れており,データで裏付けることができないかもしれない。
再録:別冊日経サイエンス247「アインシュタイン 巨人の足跡と未解決問題」
再録:別冊日経サイエンス215 「重力波・ブラックホール 一般相対論のいま」
著者
Sabine Hossenfelder
スウェーデンのストックホルムにある北欧理論物理学研究所の助教。専門は量子重力と素粒子の標準モデルを超えた物理。さらに理解を深めたい場合は彼女のブログBackreaction(http://backreaction.blogspot.com)へ。
原題名
Head Trip(SCIENTIFIC AMERICAN September 2015)
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