日経サイエンス  2015年8月号

サイバー戦争を生き抜く知恵

K. エラザリ(サイバーセキュリティー専門家)

サイバー攻撃が後を絶たない。先日も日本年金機構から約125万件の個人情報が流出した。今後は大企業や官公庁だけでなく現代の技術を利用する誰もが攻撃の標的となるだろう。対策は? 著者は政府や企業が独力で安全を確保することはできず,ホワイトハッカーの力を活用するなど一種の“分散型の免疫系”を築く必要があると説く。個人もサイバー環境の汚染に注意し,この免疫系を支える必要がある。




再録:別冊日経サイエンス251『「戦争」の現在 核兵器・サイバー攻撃・安全保障』

再録:別冊日経サイエンス212「サイバーセキュリティー」



【関連動画】著者のエラザリがサイバーセキュリティーについてTEDで語ったもの

著者

Keren Elazari

イスラエルのサイバーセキュリティー専門家。セキュリティー企業大手や政府機関,フォーチュン500にリストされる有力企業と共同研究している。ハッカーに関する彼女のTEDトークは120万回以上視聴され,24カ国語に翻訳されてTEDの「最強のアイデア」リストに選ばれている。

原題名

How to Survive Cyberwar(SCIENTIFIC AMERICAN April 2015)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

オープンSSLハートブリード脆弱性サイバースペースボットネットDoS攻撃セキュリティートークンスタックスネットハートビート脆弱性報奨金プログラム二要素認証