日経サイエンス  2015年8月号

セルフコントロールの心理学

R. F. バウマイスター(フロリダ州立大学)

セルフコントロールは自制心,意志力などとも呼ばれ,日々の生活や仕事で他者とうまくやっていくうえで欠かせない。いわば“心の筋肉”として働いていて,その筋肉に蓄えられているエネルギーが枯渇する場合もある。甘いお菓子の誘惑に抵抗するために自制心を使った人々は,その後,難しい課題に粘り強く取り組めなくなることが著者の研究で明らかになった。訓練で筋力を強化することもできる。

 

 
 

【関連動画】バウマイスターが自身の研究について述べた動画

 

 

再録:別冊日経サイエンス218 「脳科学のダイナミズム 睡眠 学習 空間認識 医学」

 

著者

Roy F. Baumeister

社会心理学者で,社会的拒絶をはじめセクシャリティや攻撃性などについて研究している。フロリダ州立大学の心理学科教授。

原題名

Conquer Yourself, Conquer the World(SCIENTIFIC AMERICAN April 2015)

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