
ティラピアやエンゼルフィッシュを含むシクリッド科(カワスズメ科)の魚は2500種を超える。体形や色,行動も様々で,脊椎動物で最も多様性の大きなグループだ。この驚くべき多様化をもたらしたのは何なのか。近年に数種のシクリッドのゲノムが解読され,進化を加速したとみられる特徴がいくつか見つかった。また別の特徴からは,同じ適応がシクリッドの別の系統で繰り返し進化したことに説明がつきそうだ。
著者
Axel Meyer
ドイツにあるコンスタンツ大学で動物学と進化生物学の教授を務めている。分子レベルと個体レベルの双方における適応と生物多様性の起源を研究。生物種の違いと種分化を調べるためにDNA解析をいち早く利用した科学者のひとり。
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「新発見! 文化が促すシャチの種分化」,R. リーシュ,2017年3月号
原題名
Extreme Evolution(SCIENTIFIC AMERICAN April 2015)
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シクリッド/適応放散/平行進化/遺伝子重複/非コード領域/マイクロRNA