
毎日の天気予報からグーグルアースまで衛星画像はすっかり身近になったが,従来のセンサーでは見えにくいものがまだある。夜側の半球の可視光画像だ。これに対し,米国の地球観測衛星が搭載している「デイ・ナイト・バンド」という新センサーはかすかな光まで検出でき,月のない闇夜でも大気光のみに照らされた雲や積雪をとらえられる。ハリケーンや山火事の煙,遭難船舶などの追跡に役立っている。
著者
Steven D. Miller
コロラド州立大学大気科学共同研究所の上級科学研究員。この記事の画像も著者が作成した。
原題名
Night Watch(SCIENTIFIC AMERICAN May 2015)