日経サイエンス  2015年6月号

姿現すメムコンピューター

M. ディベントラ(カリフォルニア大学サンディエゴ校) Y. V. パーシン(サウスカロライナ大学)

 パソコンからスーパーコンピューターまで,現在のコンピューターはどれも,計算を実行する部分とプログラムやデータを保持する記憶部分が別になっており,両者間で情報を出し入れするのに多大なエネルギーと時間をかけている。これに対し,人間の脳細胞と同様に,演算と記憶を物理的に同じ素子で実行しようというのが「メムコンピューター」の考え方だ。現在,記憶と演算の両方をこなす素子がいくつかできている。メモリスタやメムキャパシタ,メムインダクタと呼ばれる素子で,それぞれ従来の抵抗器とコンデンサー,コイルに対応する。これらを使うと演算速度と効率が飛躍的に向上するほか,計算手法そのものが革新する可能性がある。

 

 
【関連動画】著者がメムコンピューターについて解説したもの

著者

Massimiliano Di Ventra / Yuriy V. Pershin

ディベントラはカリフォルニア大学サンディエゴ校物理学科の教授。パーシンはサウスカロライナ大学の宇宙物理学科の准教授。

原題名

Just Add Memory(SCIENTIFIC AMERICAN February 2015)

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