
ケプラー宇宙望遠鏡などの観測により,太陽系以外の恒星にも惑星が普遍的に存在することがわかった。天の川銀河には生命を宿し得る「ハビタブル惑星」が数十億個は存在すると推定されている。 ケプラー後継の宇宙望遠鏡TESSは2017年打ち上げ予定で,太陽系に近い系外惑星候補を集中的に探索する。国立天文台などは岡山天体物理観測所にある口径2m級望遠鏡に専用の観測装置MuSCATを取り付け,TESSが検出した多数の惑星候補の中から本当の系外惑星を絞り込む準備を進めている。選び出した惑星はすばる望遠鏡や2020年代に完成する口径30m望遠鏡TMTで詳しく調べる。
著者
中島林彦 / 協力:成田憲保
中島は日経サイエンス編集長。成田は国立天文台特任助教。MuSCATの研究代表者。視線速度法やトランジット法,直接撮像など様々な手法で系外惑星を研究している。東京工業大学の井田茂教授(42ページの囲み)などとともにTESS計画にも加わる。
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