日経サイエンス  2015年5月号

特集:超ハビタブル惑星

生命の理想郷 スーパーアース

R. エレール(加マクマスター大学)

 天文学者は太陽に似た恒星の周りを回る地球そっくりの惑星を探している。しかしそうした第2の太陽系の探索は現代の観測技術の限界に近い。一方,太陽より暗い小型恒星を周回する地球より大きな「スーパーアース」はもう少し探しやすいうえ,最も数が多いタイプだ。こうした惑星系は地球よりも生命の存在に適した「超ハビタブル」な環境であるとの新しい考え方が出てきた。適当な距離を隔てて暗い小型恒星を周回する巨大ガス惑星の大型衛星も超ハビタブルかもしれない。

 

 

再録:別冊日経サイエンス223「地球外生命探査」

 

著者

René Heller

カナダ・オンタリオ州にあるマクマスター大学オリジン研究所のポスドク研究員で,カナダ宇宙生物学トレーニングプログラムのメンバーでもある。研究テーマは系外衛星の形成と軌道の進化,その探索,系外衛星のハビタビリティ。知る人ぞ知るドイツ風ライスプディング作りの世界最高の名人でもある。

原題名

Better Than Earth(SCIENTIFIC AMERICAN January 2015)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

系外惑星G型矮星K型矮星M型矮星PLATOスーパーアースハビタブル惑星海惑星多島海惑星プレートテクトニクスハビタブルゾーンケプラー宇宙望遠鏡