
いま世界で栽培されているコーヒーノキは温暖化に伴って広がる「コーヒーさび病」などの病虫害によって深刻な危機にさらされている。栽培種はほぼすべてがエチオピアに生えていたほんの少数の株に由来しており,遺伝的に均質すぎて多様性に極めて乏しいことがこの作物を特に脆弱にしている。野生株が持つ有益な遺伝子を交雑育種法によって新たに導入するなどの試みが進み始めた。
【スライドショー】様々なコーヒーノキ:Coffee Crisis Spurs Hunt for Helpful Genes
著者
Hillary Rosner
コロラド州を拠点とするフリーランスライター。New York Times紙,Wired誌,Popular Science誌,Mother Jones誌などに執筆している。
原題名
Saving Coffee(SCIENTIFIC AMERICAN October 2014)