日経サイエンス  2015年4月号

特集:破局噴火

 東日本大震災と福島第1原子力発電所事故から4年。原発の再稼働に絡んで超巨大な火山噴火のリスクが関心を集めている。莫大なマグマが一気に噴出,火砕流が広大な山野を呑み込み,日本列島の大半が火山灰で埋まってしまうほどの規模で,日本は滅亡の危機に瀕することから「破局噴火」と呼ばれる。ここ約10万年を見ると7000~1万年に1回の頻度で起きており,直近は7300年前。そろそろ“満期”に近づきつつあるのではないかとみられている。破局噴火は一度も現代的な観測が行われていないが,地質調査やシミュレーション研究などから,実際どのようなことが起きるのかが徐々にわかってきた。謎に包まれている噴火のメカニズムについても解明の糸口が得られた。

 

 

その時,何が起きるか  中島林彦/協力:前野 深

 

浮かび上がるメカニズム  中島林彦/協力:巽 好幸

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