日経サイエンス  2015年3月号

巣作りの進化学

R. ダン(ノースカロライナ州立大学)

 鳥や哺乳動物,魚,社会性昆虫など多くの動物が複雑で多様な巣を作る。こうした構造を作るための行動は長い歴史のなかで進化してきたものだろう。だが,動物の巣作りに関する遺伝子が明らかになり始めたのは比較的近年になってからだ。さらに,巣をまとめ上げている物理学,ちっぽけな脳しかない多くの動物が巨大都市のような巣を作ることを可能にしている驚くほど単純な行動のルールも明らかになってきた。

 

 

再録:別冊日経サイエンス206「生きもの 驚異の世界」

著者

Rob Dunn

ノースカロライナ州立大学の生物学者。一般向け記事の執筆にも意欲的で,Natural History誌やSmithsonian誌,National Geographic誌などに寄稿している。

原題名

The Evolution of Architecture(SCIENTIFIC AMERICAN November 2014)

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