日経サイエンス  2015年2月号

特集:後天的な天才

ある日目覚めた天才 後天性サヴァン症候群

D. A. トレッファート(精神科医)

 ダスティン・ホフマン主演の映画『レインマン』によって,よく知られるようになったサヴァン症候群。多くは自閉症でありながら,知的分野や芸術分野で並外れた才能を生まれながらに示す人々だ。一方,何らかの脳損傷を経験したあとに絵画や音楽,あるいは暗算などで際立った能力が出現した「後天性サヴァン症候群」と呼ばれる人々もいる。では事故や病気ではなくて人為的に脳を刺激するなどの方法で,普通の人でもサヴァンのような能力を後天的に出現させることはできるのだろうか。

 

 

【関連動画】著者による講演:Instant Genius after Head Trauma


 
 
再録:別冊日経サイエンス207「心を探る 記憶と知覚の脳科学」

著者

Darold A. Treffert

ウィスコンシン州の精神科医。1962年にサヴァン症候群の人を診て以来,同症候群を研究している。映画『レインマン』の制作では顧問を務めた。ウィスコンシン州医師会が提供するウェブページwww.savantsyndrome.comを運営している。

原題名

Accidental Genius(SCIENTIFIC AMERICAN August 2014)

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