日経サイエンス  2015年2月号

特集:後天的な天才

編集部

ある日目覚めたら天才になっていた――。そんなことが実際にある。後天性サヴァン症候群と呼ばれる症状で,事故や病気で脳の一部を損傷した後まれに起きる。見たものを写真のように記憶できたり,複雑な計算ができたり,芸術的な才能が現れたりする。その詳しい仕組みはわかっていないが,人間の脳には通常見られない能力が隠れており,何かのはずみでそれにスイッチが入るようだ。後天的な脳の変化を人為的に起こす試みも注目されている。頭皮から弱い電流を流す経頭蓋直流電気刺激(tDCS)という方法によって頭痛や精神疾患を治療する技術が登場。これを使って頭の働きを良くする実験も行われている。

 

 

ある日目覚めた天才 後天性サヴァン症候群  D. A. トレッファート

電気刺激で脳を改造  M. ビクソン

ミチオ・カクが語る心の未来  語り:M. カク