日経サイエンス  2015年1月号

特集:太陽系の起源に迫る

「はやぶさ2」小惑星へ

中島林彦(編集部) 協力:吉川 真(宇宙航空研究開発機構)

小惑星探査機「はやぶさ」の後継となる「はやぶさ2」が打ち上げられる。小惑星1999 JU3を探査し,その塵を地球に持ち帰る。はやぶさが訪ねたイトカワとはタイプが異なり,生命との関わりが考えられる含水鉱物や有機物などイトカワでは未発見の物質が得られる可能性が高い。幾多の困難を乗り越え,満身創痍となりながらも奇跡的な地球帰還を果たしたはやぶさを教訓に,装備を改良・増強し,十分な余裕を持たせたスケジュールでミッションを遂行する。小惑星到達は2018年夏,地球帰還は2020年暮れを予定している。

 

 

再録:別冊日経サイエンス223「地球外生命探査」

 

著者

中島林彦 / 協力:吉川 真

中島は日経サイエンス編集長。吉川はJAXA宇宙科学研究所准教授。はやぶさ2のミッションマネージャー。専門は天体力学。はやぶさのプロジェクトサイエンティストを務め,はやぶさ2ではプロジェクト準備チームリーダーとして計画実現に尽力した。

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