日経サイエンス  2015年1月号

特集:瞑想する脳

マインドフルネスの効用

A. P. ジャ(マイアミ大学)

 マインドフルネスとは,いまの瞬間に集中しながらも現在を評価したり感情的に反応したりはしていない心的モードで,注意散漫の対極にあたる明鏡止水の冴えた意識状態だ。瞑想によってマインドフルネスを高めることができ,世界で250を超える医療機関が気分障害などの疾患向けにマインドフルネスに基づく治療を提供している。マインドフルネス訓練に効果があるのは,少なくとも部分的には,注意を払う脳の能力を強めるからだ。脳画像や心理学的テストなどから,瞑想訓練が脳に及ぼす変化が明らかになってきた。

 

 

再録:別冊日経サイエンス207「心を探る 記憶と知覚の脳科学」

著者

Amishi P. Jha

 マイアミ大学の心理学の准教授で,同大学のマインドフルネス研究・実践イニシアティブで瞑想神経科学ディレクターを務めている。注意力とワーキングメモリー,マインドフルネスの神経基盤を,脳波計と機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を用いて探っている。

原題名

Being in the Now(SCIENTIFIC AMERICAN MIND March/April 2013)

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