日経サイエンス  2015年1月号

特集:瞑想する脳

瞑想の脳科学

M. リカール(僧侶) A. ルッツ(フランス保健医学研究機構) R. J. デビッドソン(ウィスコンシン大学)

フォーカス・アテンション瞑想,マインドフルネス瞑想,慈悲の瞑想という代表的な3種類の瞑想法が現在,病院や学校など様々な場所で実践され,世界各地で科学の研究対象となっている。 瞑想をすることで脳の一部領域の大きさが変わるという生理学的変化が起きる。また,外部刺激に素早く反応したり,様々なストレスから逃れたりできるといった、有益な心理学的作用も得られる。瞑想中の脳をスキャニングするなど新たな研究手法によって,瞑想の秘密が明らかになりつつある。

 

【関連動画】著者の1人R. J. デビッドソンによる講演

 

M. リカールによる瞑想の解説


 
 
再録:別冊日経サイエンス207「心を探る 記憶と知覚の脳科学」

著者

Matthieu Ricard / Antoine Lutz / Richard J. Davidson

リカールは細胞生物学を学んだ後,約40 年前にフランスをあとにしてヒマラヤで仏教を学んだ僧。ルッツはフランス国立保健医学研究機構研究員で,ウィスコンシン大学マディソン校にも勤務。瞑想の神経生物学研究の第一人者。デビッドソンはウィスコンシン大学マディソン校のワイスマン脳撮像・行動研究所および健康的精神研究センターの所長として瞑想の科学を開拓してきた。

原題名

Mind of the Meditator(SCIENTIFIC AMERICAN November 2014)

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