日経サイエンス  2015年1月号

特集:瞑想する脳

 数千年の歴史を持ち,仏教など主要な宗教に取り入れられてきた瞑想。心身の健康や平常心を養う手段として一般の人が取り組むことも増えてきた。瞑想の一種で,意識を現在起きていることに集中するマインドフルネス訓練は,注意散漫を解消したり,気分障害の治療に活用されたりしている。なぜ瞑想によってこうした効用が得られるのか。瞑想中の脳の様子を観察すると,特定の領域が活発に活動している様子が確認できる。また,瞑想の経験を積んで熟達した人は,脳の一部が成長していることがわかった。こうした脳レベルの変化が起きることで,外部刺激に素早く反応したり,様々なストレスから逃れたりするといった,様々な心理学的な作用が生じているようだ。

 

瞑想の脳科学  M. リカール/ A. ルッツ ほか
マインドフルネスの効用  A. P. ジャ