日経サイエンス  2014年11月号

特集:がん研究最前線

がん研究 再構築へ

G. ジョンソン(サイエンスライター)

 かつてがんの原因は,時間とともに遺伝子が傷つき,変異が蓄積することにあると考えられていた。だが,がん研究は変わりつつある。遺伝子変異のほかにも,DNAを書き換えずに発現を制御するエピジェネティクスなメカニズムや,マイクロRNAのようなこれまで機能のわかっていなかった分子の影響が明らかになってきたからだ。がんの仕組みはこれまで考えられてきた以上に複雑なようだ。

 

 

【関連動画】ハナハンにガンの特徴についてインタビューしたもの

著者

George Jonson

サイエンスライター。New York Times紙に定期的に科学記事を執筆している。National Geographic誌やDiscover誌のほか,Wired誌,The Atlantic誌,オンラインマガジンのSlateなどにも寄稿。

原題名

The Long Trail of Cancer’s Clues(SCIENTIFIC AMERICAN November 2013)

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