日経サイエンス  2014年10月号

特集:サンゴ礁の危機

ゲノムから迫るサンゴ礁保全

中島林彦(編集部)

 サンゴ礁は熱帯雨林と並ぶ生物多様性のホットスポットで,サンゴと褐虫藻という単細胞藻類の共生関係がサンゴ礁の生態系の基盤となっている。サンゴと褐虫藻,両方のゲノムがいずれも世界で初めて沖縄科学技術大学院大学(OIST)で解読され,その共生関係を分子レベルで詳しく解明する道が開けた。地球温暖化などの影響で危機的な状況にあるサンゴ礁を保全するための新たな手がかり,新たな発想がゲノム研究から得られると期待されている。

著者

中島林彦

中島は日経サイエンス編集長。

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

サンゴ礁サンゴ褐虫藻共生白化温暖化酸性化ミドリイシコユビミドリイシウスエダミドリイシ沖縄海洋観測システムオニヒトデサンゴ移植ゲノム沖縄科学技術大学院大学OIST次世代シーケンサー刺胞動物白化ホットスポットネマトステラ