日経サイエンス  2014年9月号

火星生命を探すには

C. P. マッケイ(米航空宇宙局エイムズ研究センター) V. パッロ=ガルシア(スペイン・宇宙生物学研究所)

キュリオシティなど最新の探査機は火星にかつて水が流れていた証拠をつかんだが,撮影された画像はやはり荒涼とした世界で,生物の影は見られない。1970年代のバイキング1号と2号も生命の証拠を発見できなかった。火星に生命は存在しないのだろうか……。いや,結論はまだだ。むしろ,仮に生物がいてもバイキングの装置では証拠をつかめなかったことが現在ではわかっている。一方,バイオ・医療分野ではDNAやアミノ酸を検出する新技術が格段に進歩した。そうした実験装置を今後の火星探査ミッションに組み込めば,この惑星に生命が息づいているかどうかについて初めて決定的な答えが出る可能性がある。

 

【関連動画】火星に安全に着陸する方法

著者

Christopher P. McKay / Victor Parro García

マッケイはNASAエイムズ研究センターに所属する科学者。パッロ=ガルシアはスペインの宇宙生物学研究所に所属する科学者。

原題名

How to Search for Life on Mars(SCIENTIFIC AMERICAN June 2014)

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