
宇宙最初の星々や銀河は,現在の天体とはまるで異なっていた。それらがどのように生じたのか,天文学者は時間をさかのぼって探求している。関心の的は,宇宙の「再電離」を引き起こしたのは何かという問題だ。電気的に中性な水素原子が光を受けてバラバラになったのだが,その光源となった天体は何だったのか?
観測とコンピューターシミュレーションの結果,再電離を駆動したのは太陽の100万倍の質量を持つ恒星か,巨大ブラックホールから噴出するガスの輝きだった可能性が示された。
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著者
Michael D. Lemonick
Time 誌で21年にわたって科学記者を務め,現在は非営利ニュースサイト「クライメート・セントラル」の記者。著書に「Mirror Earth: The Search for Our Planet’s Twin」(Walker Books, 2012年)がある。
原題名
The First Starlight(SCIENTIFIC AMERICAN April 2014)
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