
ケプラー宇宙望遠鏡は数多くの太陽系外惑星を発見しているが,その多くは木星や海王星のような大型ガス惑星で,生命が住むには適さない。しかし,太陽系の巨大ガス惑星と同様,はるか彼方の系外惑星も大型衛星を持つ可能性がある。もしそうなら,生命に適した環境として宇宙で最も一般的な場所は惑星ではなく,実はこうした衛星なのかもしれない。手がかりはやはりケプラー望遠鏡の観測データだが,データに表れる系外衛星(エクソムーン)の痕跡は極めてかすかだと考えられる。ならばと,研究者有志が一般の人々の支援を得て,強力なコンピューターシステムを整備,データの海の中から系外衛星を探索するプロジェクトをスタートさせた。
【関連動画】
The Hunt for Exomoons – Lightcurve Demo from Alex Parker on Vimeo.
著者
Lee Billings
ニューヨークを拠点とするジャーナリストで作家。初の著作「Five Billion Years of Solitude」では,宇宙のどこかにある地球型惑星を探し求める研究の歩みを綴っている。
原題名
The Search for Life on Faraway Moons(SCIENTIFIC AMERICAN January 2014)
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