日経サイエンス  2014年4月号

サイエンス・イン・ピクチャー

レンズの下の生命

F. ジャブル(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

 「一粒の砂に世界を見,一輪の野の花に天をみる」とうたった英国の詩人ウイリアム・ブレイク。現代におけるその科学的バージョンが,最先端の光学顕微鏡がとらえた生物の驚きの画像だ。2013年の「オリンパス・バイオスケープ国際デジタル画像コンペティション」から優秀作品を紹介する。最高賞を獲得したのは,タヌキモという水生の食虫植物の捕虫嚢。内部にはチリモ(接合藻類)と呼ばれる単細胞の藻類がとらえられている。このほか,子宮内で発生しつつあるコウモリの胎児,ヤシの木の幹の薄片に髑髏(どくろ)のように見えている維管束のパターン,きらめく結晶に姿を変えた恐竜の骨など,選りすぐりの秀作をどうぞ。

 

 

そのほかの受賞作はこちら:Olympus BioScapes 2013 Winners Gallery

 

 

再録:別冊日経サイエンス202「光技術 その軌跡と挑戦 」

原題名

Life under the Lens(SCIENTIFIC AMERICAN January 2014)

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