日経サイエンス  2014年3月号

ラジャアンパットの挑戦 地元本位の海洋保護

B. ボレル(ジャーナリスト)

 海洋の自然や生物多様性を保護するため,各地で海洋保護区域が設定され,漁業活動などが厳しく制限されている。しかし,保護区が海の資源を生活の糧とする地元住民に恩恵を与えているのかどうかは十分検討されてこなかった。インドネシアのラジャアンパット諸島周辺での研究によれば,住民自ら保護ルールを作り監視活動を進めることが,いい結果につながるようだ。

 

 

再録:別冊日経サイエンス226「動物のサイエンス 行動,進化,共存への模索」

 

著者

Brendan Borrell

世界各地を巡って科学と環境について取材・報道してきた。アリシア・パターソン財団の2013年度特別研究員。

原題名

Let the Fish Breathe(SCIENTIFIC AMERICAN April 2013)

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ラジャアンパット生物多様性条約海洋保護区