日経サイエンス  2014年2月号

タコロボットの作り方

K. ハーモン=カレッジ(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

タコは無脊椎動物では最も賢いほか,カムフラージュと曲芸の名人だ。軟らかい筋肉質の身体で狭い空間をすり抜け,肌の色と模様を素早く変えて捕食者の目を逃れる。近年,この多様な能力をまねたロボットの研究開発が進んでいる。現在のロボットでは不可能な離れ業をやってのける“軟体ロボット”を作る試みで,動き回って色も変えられる4本足のタコ型ロボットや,触れたものに巻き付くやや不気味な人工の腕がすでに試作されている。これらは本物のタコが自然環境中でどのように生きているのかを理解するのにも役立つ。そして未来のロボットは融通の利かない剛体構造の限界を克服し,より賢くずっと柔軟な形態を手にするだろう。

 

開発中のタコロボットの動画

原題名

How to Build a Robot Octopus(SCIENTIFIC AMERICAN October 2013)

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